スローガンで振り返る 2017夏、東京都議会議員選挙

【この記事はおよそ5分で読めます。】


 都民ファーストが圧勝し、自民党が大敗したらしい今回の選挙を、「スローガン」という観点から振り返ります。スローガンというのは非常に面白く、政策集よりも如実にその政党の政策を表します。「えらいてんちょう」式、スローガン評価をしながら、紹介します。


 【都民ファーストの会:私たちが、東京大改革を進めていく】評価☆☆☆★★(3/5点)

 とにかく「失点を回避した」という印象があります。どのように改革するのか、などに深入りせず、とにかくさわやかなグリーンで大改革です。無意味に「大勝利」と連呼する宗教に似た手法であり、小池都知事の良いイメージを崩さないように、相手=自民党のダーティなイメージを勝手に進行させる良い作戦でした。
 豊洲市場の対応は明らかに失策でしたが、都民の7.1%だけしか豊洲市場に関心をもっていないとされています。メディアの取り上げられ方の大きさとの相違が目立ち、小池知事はそこまで作戦にいれて、適切なタイミングで「とにかく頭を下げる」ことで乗り切りました。庶民をよく分析した、すばらしい手法です。あっぱれ。

 【自民党:進める責任。東京を前へ。】評価☆★★★★(1/5点)

 このような、失点を回避した抽象的な文言は、党としてのイメージが良い「風が吹いている」ときに有効であり、今回の選挙では失策でした。加計学園問題、稲田防衛大臣の失言、豊田衆院議員の暴走など、悪イメージが吹き荒れる中で、このような守りのスローガンではいけません。
 また、党幹部の対応をよくなかった。最終日安倍総理のバッシングに対して「こんな人たちに負けるわけにいかない」と同じ土俵に下りたり、下村都連会長が小池側に回った元秘書に対して「裏切り行為だ」というのも、裏切られる自分の器の小ささを露呈しており、「自民党ショボイなぁ」という印象を与えました。都民ファーストもどうせ醜聞にあふれるでしょうから、分裂せず、着実にやっていけば自民党の天下は戻ると思います。頑張ってください。

 【民進党:都民が払う1円にこだわる】評価★★★★★(0/5点。本当はマイナスでもいい。)

 改めて民進党はダメだなぁと思わされたスローガンでした。いまは、1円の支出にこだわるよりも、多少無駄使いをしてもいいから結果を出してくれ、という時代です。「保育園落ちた日本死ね」内で「汚職してもいいから保育園増やせよ」という文言が共感を集めていたことも忘れてしまったのでしょうか。
 数年前、政権にあったありし日に「事業仕分け」で得た天下が忘れられないのでしょうか。時代は日々変遷しており、蓮舫はもはや「疑惑二重国籍オバサン」です。代表としての適性はないでしょう。過去の栄光にすがりつき、時勢の分析を怠る政党には、二度とチャンスはまわってこないでしょう。

 【共産党:まもろう憲法9条 ストップ安倍政権】評価☆☆☆☆★(4/5点)

 共産党は変わらない、ということを印象づけるよいスローガンです。いまは、わかりやすい結論と変わらない一貫性が求められる時代です。自民党に対する反対票を確実にひろっていく共産党の手法はすばらしく、今後も議席を微増させていくでしょう。すばらしい。


 【公明党:都議の報酬を20%削減しました。私立高校授業料実質無料化がスタート】評価☆☆☆★★(3/5点)

 大半のひとが賛成する政策に関する実績アピールで、与党にくっついていうべきことをいってるぞ、ということを端的に示す良いスローガンでした。
 共産党との競争が激しかったらしく、ネット上で共産党を誹謗中傷していたほか、私も公明党の方から共産党に入れてはならない理由を説明されました。共産党が公安調査庁監視団体であることを根拠に攻撃していましたが、牧口・戸田ら創価学会創始者が国家になめさせられてきた辛酸を否定することは、共産党のイメージダウンよりも、公明党に対する信頼を失わせる結果になるので、やめたほうがよいでしょう。

 【まとめ:選挙はおもしろい】

 「えらいてんちょう」は政治に関心がなく、選挙にもいっていません。政治は国家権力のごく一部でしかなく、どこが政権とろうが大して影響はないからです。貧困や教育を変えるのは、政治ではなくテクノロジーだからです。こんなもんに真剣になってる皆さんはご苦労さまです。
 でも、こんなに楽しい人間競馬を無料で放映してくれるのは、クオリティオブライフあがりますね。今後も外野からワーワーゆーていこうと思っております。オシマイ。

 
下の共有ボタンで共有してもらえると書く気力がわきます。

木戸銭をください。こちらから買い物をすると筆者の収入になります。
欲しいものリストはこちらです。

 
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント