アイドルはトイレにいかず、天皇陛下は食事をしないことは、正しい宗教だ

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 宗教芸人の「えらいてんちょう」です。毎度お世話になります。さて、去る2017.6.18にAKB総選挙が行われました。須藤凜々花さんが結婚を発表したことで、恋愛禁止では?という声も出て、にわかに盛り上がっていますね。AKB総選挙を宗教祭になぞらえる試みはすでに繰り返し行われており、前田敦子はキリストを超えたという本も出版されております。
前田敦子はキリストを超えた: 〈宗教〉としてのAKB48 (ちくま新書)

 今回は、アイドル=偶像の資格について、宗教の観点から考察します。

 【アイドルは神を模して造られる】

 アイドルの語源は、偶像です。偶像崇拝の偶像です。偶像とは、神を模して人間がつくったものを言います。神を模して作ったからには、神の特徴をいくつかもっていなければなりません。では、神の特徴にはどのようなものがあるでしょうか。
 一神教の神 The Godは、どのような存在である、ということができません。いうなれば、靄のようなもので、あるといえばどこにでもあり、しかしどこにもないと、厄介な存在であります。神は、こうではないという、否定のカタチでしか表せないと、ある神学書はいいます。
 神の特徴がかろうじて書かれていると信じられるのは、聖典です。新旧約聖書・クルアーンほかですね。クルアーンでは、神を「産みもせず産まれもしないお方」と表現します。これは、キリスト教の「イエスは神の子である」という考えに対して対抗したものといえます。今回は、この「産みもせず産まれもしない」という神の特徴を以て、AKBの結婚騒動をひも解いていきます。

 【アイドルはトイレにいかず、天皇陛下は食事をしない】

 「産みもせず産まれもしない」というのは、すなわち、代謝をしないことだと解釈できます。先祖がなく、子孫を産まない。すなわち、食事をしたり、排泄をする必要がない。よって、神をまねたアイドルは、トイレにいくところはもちろん、食事をしているところも見せるべきではないわけです。いまではアイドルは多様化し、大きな口を開け、おいしそうにごはんを食べるアイドルも出てきてはいますが、本来の意味でのアイドルではないわけです。
 その例が、天皇陛下です。天皇は、神武天皇の子孫とされ、日本神話の世界に出てくる神の流れを組むものとして、日本にあり続けてきました。もちろん、天皇陛下が神ではないことは、多くの良識的な日本人の同意するところでしょう。人間宣言をしたことはしましたが、しかしまた、天皇陛下が神に類する存在であるというのも多くの良識的な日本人の同意するところです。自覚的にせよ、非自覚的にせよ、天皇陛下が食事をしている風景は、あまり目にできません。晩餐会のようなところに出席している様子はありますが、食べ物を口に運んだり、いま飲み込もうとしている部分が公になることはほとんどありません。これは、天皇陛下がアイドルであることの証左です。

 【まとめ:しかし、人間は神ではない。偶像崇拝は禁止されている】

 今般のAKB総選挙では、メンバーが結婚を発表して議論を呼んだ。恋愛がスキャンダルになったり、結婚が騒がれるのも、アイドルのアイドルたるゆえんです。すなわち、「産みも産まれもしない」神もまねた偶像は、すくなくとも偶像である間は子孫を残すべきではありません。子孫を残すべきでない偶像が、性交をしているとすれば、これは信徒の不興を買うのもやむをえないという寸法です。「恋愛禁止のルールを破った」というよりも、これは「アイドル」の宿命なのです。
 ユダヤ教・キリスト教・イスラム教は、偶像崇拝を厳しく禁止しています。偶像崇拝とはなにも、仏像を作ることだけではありません。神ならざるものを神として扱うことはすべて偶像崇拝に当り、「アイドル」に神性を求めることもまた、禁止されています。神以外、神であることはできないからです。われわれは、一神教の残した知見に改めて学び、偶像を崇拝してはいけないという戒めを切にかみしめなければいけません。

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